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コラム 介護業界のニュース

介護の倒産件数過去最高のニュースに感じるものすごい違和感

投稿日:

1月の話。新聞やニュースで取り上げられた

 

「2016年の介護事業の倒産は前年比42.1%増!」

 

 

このタイトルだけを見て、殆どの人はどう思うでしょうか?

「やっぱり介護業界って悪い」

「介護業界って不安定」

 

もし介護業界で働いている人の家族や親せき、友人だったらどう思うでしょう?

「やめておけばいいのに」

「他の業界に行った方がいいんじゃない?」

 

ぱっと考えるとこんな感じだろう。

 

今の日本は『2025年問題』を抱え、今後4分の1が高齢者となる。介護業界への人材を増やすことは、日本の至上命題であるのです。

 

ところが、新聞やテレビを通じた報道では、最初のタイトルのような倒産件数が前年比で+40%超えたらしいなんて出てきています

 

現場を見ている立場からして、そんなに急激に悪化したとも感じないし、まして国が介護分野にはかなり力もお金も注ぎ込んでいる。

 

「そんなに悪いか?」

 

そして、記事の詳細を見てみると、、実際はこうです。

 

「2016年の1年間に倒産した老人福祉・介護事業の件数が、2000年の調査開始以来、最も多い108件だったことが、東京商工リサーチの調べでわかった。過去最多だった2015年(76件)と比べても1.4倍にのぼり、倒産件数が急増している。
成長市場とされてきた老人福祉・介護事業だが、東京商工リサーチは、淘汰の動きが強まっていると分析する。

2016年に倒産した事業者のうち、2011年以降に設立された事業者が54件と半数を占め、設立5年以内の新規事業者が目立った。従業員数で見ると「5人未満」が79件(前年比64.5%増、前年48件)と大幅に増え、全体の73.1%を占めた。小規模で、参入間もなく資金調達力や体制が未整備の新規事業者の倒産が際立つ。
業種別では、「訪問介護事業」が最多の48件(前年比65.5%増、前年29件)、次いで施設系のデイサービスを含む「通所・短期入所介護事業」が38件(同31.0%増、同29件)、「有料老人ホーム」が11件(同120.0%増、同5件)と続いた。

倒産の原因は、「販売不振」が69件(前年比97.1%増、前年35件)とほぼ2倍増。次いで、「事業上の失敗」の18件、「運転資金の欠乏」の6件と続く。
「販売不振」が全体の63.8%を占めたが、安易な起業だけでなく本業不振のため異業種からの参入失敗(6件)、過小資本でのフランチャイズ加盟(4件)など、事前準備や事業計画が甘い小規模業者が思惑通りに業績を上げられず経営に行き詰ったケースが多い。

倒産は全国9地区すべてで発生しており、最多は関東の39件(前年22件)。以降は、近畿23件(同21件)、九州16件(同10件)、東北9件(同3件)、中部9件(同8件)、中国5件(同3件)、北海道3件(同4件)、四国2件(同4件)、北陸2件(同1件)の順だった。

同業他社との競争激化に伴う業者の淘汰や、介護報酬の実質マイナス改定による収益への影響、人件費の上昇などが、倒産が急増した要因とみられる。

引用:東京商工リサーチ 2016年(1-12月)「老人福祉・介護事業」の倒産状況
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20170111_01.html        」

 

 

 

確かに前年比であれば1.4倍にはなっている。まぁ、新聞やニュースも報道機関だから嘘はついてないでしょう。でも、倒産件数をみると、全国、そして1年間で108件です。全都道府県で均等に倒産があったとしても、1県あたり2~3件程度。「1年間で」の話です。

 

そんなに多いものでしょうか?詳しい内容を見ると、「小規模で、参入間もなく資金調達力や体制が未整備の新規事業者」の倒産が目立ちます。

 

伸びている業界だからと、安易に参入して失敗する事業者はもちろん失敗しても文句は言えませんが、じゃあ他の業界はどうかといえば、年間で108件、1都道府県あたり2~3件程度であれば、むしろ少なすぎるくらいの数値です。

 

こちらは東京商工リサーチが発表している2016年度の企業倒産件数ですが、全産業で年間8,000件以上の倒産です。

建設・製造・卸売・小売業界は年間1,000件を超えます。介護の年間108件って、多いですか?

 

そんなことありませんよね?年間に日本全国で100件程度であれば、十分あり得る話なのです。これだけ国が介護業界の人材確保に力を入れているわけですから、人材を大切にしない事業所などは淘汰されても当然ですし、特に驚くほどの数字でもないわけです。

 

ところがニュースや報道は一部分だけを切り取り、あたかも介護業界がヤバいと言わんばかりに報道しています。

 

2025年まであと8年。市場はどんどん大きくなり、介護業界に人手を増やさないと、本当に危機的状況を迎えるかもしれないのに、マスコミなどは介護に人手をというより、こういった記事の一部分だけを抜き出し報道する。

 

さすがにどうかと思いますね。

 

もちろん、倒産した介護事業者も褒められるものではありません。倒産の原因が、「販売不振」で69件(前年比97.1%増、前年35件)とほぼ2倍増。次いで、「事業上の失敗」の18件、「運転資金の欠乏」の6件と続いており、計画性が無さすぎます。

 

そして介護業界って、外部へのPRや広告宣伝が正直下手です。介護が必要な方が高齢者の割合が多いというのもあるのかもしれませんが、外への情報発信だったり、インターネットを使った活動がほとんどできない。内部にも詳しい人もいなければ、外部に委託するところなんてごく一部です。

 

介護業界自体が力を持とうとないので、『人手不足』になっているにもかかわらず、専門学校や短大卒の介護福祉士の国家試験を受け入れざるを得ない。(最近まで、専門学校や短大などの養成施設を卒業すれば介護福祉士の国家資格が取得できました。)

 

この世界で働いていて、もう少し業界自体が力を持つことが出来れば、もっと人材確保も進めやすいのにと思うのです。

 

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